我が家のキッチンとリビングのリフォームをきっかけに照明器具も一新しようとした時のお話です。
おしゃれなペンダント照明を諦めてスポットライトに変更しました
「照明なんて丸いシーリングライトが部屋の天井中央についていて、その部屋の広さにあった十分な明るさがあり、光の色も昼光色一択で」、今回リフォームするまで照明はこういうものだと思いこんでいました。
ところが最近は光源が蛍光灯からLEDに変わり、省エネで、発熱量も少なく、デザインも自由にできるようで、メーカーの照明カタログをみて、そのデザイン性、多様性にびっくりしました。
特にダイニングテーブルの上にはペンダント照明を低い位置まで吊り下げて、部屋全体を照らすのではなく、テーブルの上を中心に照らす設計が主流のようで、是非とも我が家のダイニングテーブルにも上の写真のような照明計画を導入したいと思いました。
ところが、この照明を設置するには、テーブルの位置に対してちょうどいい位置にダクトレールなり引っ掛けシーリングが予め設置していないと無理のようで、我が家では上の写真のようにテーブルの長軸方向にも、短軸方向にも引っ掛けシーリングの位置がずれてしまっていました。(テーブルの上に置かれた丸く白いリモコンの真上に引っ掛けシーリングがあります)
本来ならテーブルの位置を適切な位置にずらせばいいのですが、我が家は台所と壁に挟まれた位置にダイニングテーブルがあるため変更することが出来ません。
オーデリックのスポットライト OS256649BCRを3台設置
そこで引っ掛けシーリングにあとづけできるダクトレールとスポットライトを設置する方法に変更しました。これなら天井の光源がずれていてもスポットライトをの向きを調整すればテーブルを照らすことが出来ます。
選んだスポットライトはオーデリックのOS256649BCRというモデルです。リモコンを使って調光、調色ができ、シーンに合わせた使い方ができます。
さらにダクトレールはコイズミのAE42173Eを選びました。このモデルはシーリング取り付け位置を20センチほ片方にずらして設置することが出来ます。我が家は、縦軸・横軸両方向に設置位置がずれているので下の写真のように右側に限界までダクトレールをずらして設置しました。
オーデリックはショールームが東京に1箇所しかなく、この商品を購入し設置するまで実際どれぐらいの明るさと色と範囲があるのか、テーブルの周りがどれだけ暗くなるのか、カタログから推測するしかなく、少々不安でした。
引っ掛けシーリング、あるいはダクトレールの位置に合わせてテーブルの置き場所が変えられなく、我が家と同じような方法(スポットライト)をお考えの方がもしいらっしゃったら、設置後の照明がどんな感じか簡単な方法で調べてみましたので参考にしていただけたら幸いです。
実際の明るさ(テーブルの上で測定)
テーブルの上面から天井までの高さは約175cmあります。スポットライトの照射口からは約145cmあります。
スポットライト(オーデリック OS256649BCR)の性能は、明るさが白熱灯100Wクラス、定格光束468lm、配光35°です。配光図等細かな性能はメーカーカタログを参考にしてください。
色温度による明るさの違い
スマホアプリの照度計での測定値です。
テーブル中央の最も明るくなる位置で測定しました。
上の写真右から6500K(昼光色)、5000K(昼白色)、3500K(温白色)、2700K(電球色)の時の明るさ(lx)です。光の色を変えることによる数値上の明るさの変化は殆どありませんでした。
テーブルの上の場所による明るさの違い
次にテーブルの上での位置を変えて測定しました。
上の写真右はテーブル中央の縁(3人がけテーブルの真中に座る人の手元)の明るさです。約900lx確保されています。
左の写真はテーブルの四隅です。最も暗い位置で約430lxです。
ちなみに、勉強机の明るさは1,000lx~1,200lxほどの明るさが推奨されているようなのでテーブルの上でしっかり勉強できるようです。しませんけど。
机の上において操作するBluetoothリモコン RC917
オーデリックの照明には専用リモコンとBluetooth接続することによって細かな明かりの調節を行うことが出来るモデルがあります。(今回の照明器具はこれに該当します)
このリモコンは壁に取り付けるタイプのものではなく、机の上に置いて使います。光の色をW(電球色)、N(温白色)、C(昼白色)ボタンによりダイレクト切り替えできる他、+、-、←、→ボタンで更に細かく調光・調色が設定できます。
椅子に座ったまま、テーブルの上の対象物を直接見ながら光をコントロールできる点が、なにげに便利です。
オーデリックから他にもいくつかのタイプの違うリモコンが用意されています。ライトの性能、使用環境に合わせて選べます。
色温度による部屋の雰囲気の違い
昼間
上の写真右から5000K(昼白色)、3500K(温白色)、2700K(電球色)時の部屋の様子です。
写真では違いがわかりにくいですが昼間はやはり5000K(昼白色)がいいと思います。2700K(電球色)を使うと家の外(太陽光)と中(電球色)の色が違いすぎて違和感しかありません。家の中だけ夕方みたいになります。
夜間
今度は夜間です。同じく上の写真右から5000K(昼白色)、3500K(温白色)、2700K(電球色)の時の部屋の様子です。
肉眼では2700Kはかなりオレンジ色しています。また、配光35°スポットライトなので主にテーブルがライトアップされ、周りの壁や食器棚は暗く、おしゃれなレストランみたいな感じになります。
やはり夜のライトは2700K(電球色)がおすすめです。
夕食時
本や新聞を読んだりするときは5000K(昼白色)がおすすめです。紙の白色と文字の黒色のコントラストがはっきりして目が疲れにくいと思います。2700K(電球色)は料理を美味しく見せる効果があり食欲が進みます。
ダイニングテーブルで食事しかしない方は調光機能は必要ないかもしれませんが、我が家では新聞や本を読んだりもしますので、調光機能は非常に便利です。
また、夜寝る前は明るさを落としてリラックス空間を楽しむのもいいですよ。
デザインについて、ペンダント照明のオシャレさはなくなってしまいましたが、逆にテーブルの上の空間がペンダント照明に占拠されず、部屋が広く感じられる点は良かったと思います。
スポットライト効果はシェードだけでは得られません
今回このオーデリックスポットライト(OS256649BCR)を設置する前に、実はコイズミの照明器具(AA47246L)を取り付けていました。見た目がスポットライトなのでこれで代用できると思っていました。
しかし、実際にこの商品はスポットライトではなく、光が部屋全体に均等に広がってしまい、肝心のテーブルの上の明るさが230lxほどしか確保できていませんでした。(日の出、日の入りの明るさ程度)
この照明が悪いわけではなく、私の知識不足による間違いでした。電球の周りをシェードで覆っているだけではスポット効果がないことを知りませんでした。
安心してください。今この照明は違う部屋で活躍しています。
P.S.
オーデリックのショールームが地元になく、商品の性能について詳しく知るために、何度かの電話での問い合わせに対して丁寧親切に対応していただいたオーデリックの社員の方に感謝いたします。
調光、調色機能をフルに使い、快適な照明ライフを楽しんでいます。ありがとうございました。
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